カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
画像一覧
|
1月28日(水)
今年は木の上にいる猫をよく見かける。 俳誌「諷詠」(後藤比奈夫主宰)同人の金田志津枝さんの句集『壬生の舞台』が出来上がる。三鷹市に住んでおられる金田さんとはおなじ三鷹市の住民同士ということでふだんから親しくさせていただいている。ふらんす堂は調布市にあるが、三鷹市とは隣接しているのでやはり近い距離にあり金田さんはときどき訪ねてくださる。わたしが特にうらやましいのは、アニメーション作家などで知られる宮崎駿が館主である「三鷹の森ジブリ美術館」が金田さんの家のちかくにあり、もう何度も行っておられるということだ。この美術館はすこぶる人気があって申し込んですぐ行けるわけではないらしい、しかし三鷹市民は優先的に行くことができるのだ。残念ながらわたしは行きたいと思いながら、まだそれが果たせずにいる。わたしの家からもこの「三鷹の森ジブリ美術館は自転車でいける距離にあるにもかかわらず…。よし、今年はぜったいに行くぞ…。 句集『壬生の舞台』は前句集『児童劇』に次ぐ第三句集である。「まさに今が円熟期の最中。句作のレパートリーも随分広くなって、全巻を読み通して、ここには金田志津枝の到り着いた風雅の極みがある」とは、序文を寄せられた後藤氏のことばである。 秋声を聞けと放つて置かれけり 草よりも蛇やはらかに消えにけり 葛飾の泥美しきつばめの子 浅草の闇を使ひて虫を売る 恋猫に祇園の路地の広からず 千切れても千切れてもまだ春の雲 「見えてくる季語の新しい姿に、自分の心が驚き、やがて自分のことばと出合うときを待つ。その時間が比奈夫師の教えの『柔らかな心』のときであり、『優しい心』のときであった。」とはあとがきのことば。 「柔らかな心」とはいいことばですね。しかし、これがなかなか難しい。硬直する心の状態にはよくわたしはなる。一日のうち10数回くらい心が硬直してしまう。今朝だってわが家のなかを見渡して「きったないなあ…、誰か気づいた人間が掃除しろよ」って思わずこころで叫んでいた。ゴミが散らばりほこりが舞う中で猫たちがうれしそうに遊んでいた。 しかし、(まっ、いいか、ゴミじゃ死なないからね)と思った。 ………。 あれっ、これって心が柔らかくなったことじゃない! しかし、ほんとうにこんな状態に放置しておいてよいのか、(ふたたび硬直)、いや、いいのよ。とこころを解き放つ。結果、もちろん良いことに。 誰にも文句をいわせないぞ。(と心が硬直)。 わたしは何を書いてるんだろう。 軌道修正します。 この句集のなかでわたしの好きな一句は次の句。 はからずもとはよきことば涼しかり 今日は早い時間のアップ。 これから、世の中でがんばろうとしている青年と会います。 なんとアドバイスしたらいいのかな。 そんなときこそ、「柔らかな心」が必要ですね。
by fragie777
| 2009-01-28 18:58
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||