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2月28日
俳人協会賞の授賞式へ。 ふらんす堂刊行の書籍では高田正子さんの句集『花実』が新人賞を受賞。久しぶりで高田さんに会って、お祝いを言えることが嬉しい。 本賞は、鍵和田ゆう(禾へんに由)子氏と大串章氏のお二人。ふらんす堂でもいろいろとお世話になっている方たちである。ともにお目にかかってお祝いを申し上げる。 高田正子さんは毅然とした美しさで喜びの挨拶をされた。 「今回の受賞は、多くの人の支えによって受賞することができた。これからは自分自身も少しでも人の支えとなることができればと思う」と。 俳句をつくることにおいて、ゆるぎないものがこころの中心にある方だ。句稿をいただいたときから、それを高田さんに感じている。 これからも変らないこころで俳句をつくりつづけていく方だろう。 今日の午前中は、営業代行をお願いしている門田克彦さんが来て、営業報告を聞く。 思潮社が経営をしていた池袋西部にある詩歌専門店ぽえむぱろうるがいよいよ閉店になる。ふらんす堂でもずいぶんとお世話になった書店である。とても残念である。 画一化された大型書店ばかりが増えていく昨今、どこにも置いてないような小さな詩誌も扱っていたぽえむぱろうるであったのに、表現者のささやかな思いに答えてくれた書店であったのに、いつも見ていた雑木林の鳥や野良猫が伐採に遭って、その居場所を失うように、ぽえむぱろうるが失われることによって、詩集、歌集、句集、詩誌、同人誌はどこに居場所を見つけたらよいのだろう。 一書店の閉店ということにとどまらず、日本の文化が限りなく薄味のものになっていこうとするひとつ象徴であるような気がする。本当に淋しい。(山岡喜美子)
by fragie777
| 2006-02-28 23:07
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Comments(2)
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